メンテナンスの重要性について

1ヵ月に1回の矯正治療日に歯のお掃除を行わせて頂いたとしても、決して無敵であったり、メンテナンスフリーではございません。毎日の食後の歯磨きや歯科医院での定期的歯石取り・歯のお掃除を怠ってしまった場合は、例外なく、歯周病の悪化や虫歯の発生リスクが上昇してしまい、歯へのダメージが蓄積されますので、十分にご注意下さい。また、矯正治療中に凄く歯茎が腫れてしまったり、虫歯が多発してしまうような状況の場合は、申し訳ございませんが、矯正治療を一時的に中断せざるおえないこともございますので、日頃のご自宅でのケアに関しまして、念入りに行って頂けましたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

矯正治療期間中にフッ素塗布を行って頂いても無敵ではございません

高濃度フッ素塗布をお受け頂いても、毎日のご自宅での歯磨きケアや、歯科医院での定期的歯石取り、歯のクリーニングなどのケアも非常に重要となります。フッ素の効果はあくまでも、現状の歯を強化、修復など、より良い状態へと改善させるために行う1つの手段なのです。日頃から磨き残しが多い環境下では、虫歯になってしまうリスクも上昇していきます。そのため、毎食後の歯磨きの際は、歯ブラシ以外に歯間ブラシやフロスをご使用頂き、さらに、フッ素入り歯磨き粉を併用して頂ければ、更なる予防へとつながっていきます。ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

矯正治療中は歯に痛みを感じられることがあります

①初めて矯正装置をつけて歯が動き始める痛み、装置・材料の交換による痛み
矯正開始の際に矯正装置を初めて装着させて頂いたタイミングや装置・材料の交換を行った当日~2、3日辺りまでをピークに痛みを感じられることがあります。(個人差あります)また、痛みがあった場合は、1週間程で徐々に薄れていきます。歯並びが悪い状態から正しい状態へ歯を動かそうとする際に、自然にはかからないような力を矯正装置により発生させるために起こります。メカニズムに関しましては、歯を動かす際に、周りを支えている顎の骨を溶かして作ってを繰り返し行っているため、小さな炎症症状が継続します。歯並びのズレが大きければ大きいほど、痛みが出る確率は高くなりますが、歯並びが改善していくにつれて症状は薄れていきます。ずっと続くわけではございませんので、ご安心ください。
②矯正装置が干渉したことによる痛み
初めて矯正装置を歯の表面につけさせて頂いた際に、今までに無いような違和感や痛みを
自覚されることがあります。歯の表面には突起状の装置が前歯から奥歯までついており、
ほっぺたに触れる違和感から始まり、少しずつ擦れることにより口内炎ができます。一定期間(最初の2週間程)痛みを自覚されることがありますが、徐々にほっぺたの粘膜もなじんで硬くなり、痛みが薄れていきます。こちらの痛みもすっと続くわけではございませんので、ご安心ください。また、痛みや炎症症状の状況に応じてお薬を処方させて頂きます。

③食事などの際に咬み合わせた時の痛み
矯正治療の開始直後の段階や矯正装置の材料交換の際は、歯を動かすために力を加えるため、小さな炎症が起こっている状況となります。そのため、このような原因による炎症が
起こっている間に、食事で無理に硬い物など咬んだ場合、動かしている歯に必要以上に
力が加わる結果となってしまうため、痛みを感じやすくなります。
④歯並びを良くするために行った抜歯の痛み
顎の骨が小さく、歯をきれいに並べられない時は、必要に応じて抜歯を行うことがあります。抜歯するということは、ケガをしていることと同じため、治ろうとする炎症が当日~2,3日辺りまでをピークに1週間ほどで痛みが薄れていきます。また、状況によりましては、痛みが多少長く続くこともございますので、その際は、炎症を抑える目的でお薬をお出しさせて頂いております。

粘着性の食べ物、硬い食べ物にはご注意下さい

固定式のワイヤー矯正では、歯の表面に「ブラケット」という装置が付きますので、ガム、キャラメル、ソフトキャンディー(ハイチュー、ミルキーなど)くっ付きやすい食べ物をお控えくださいますようお願いいたします。また、奥歯で物を咬む際に、無理に硬いものを咬もうとした場合、奥歯の装置に当たって外れてしまうことがありますので、ご注意下さい。
万一、外れてしまった場合等、すぐにご連絡ください。

楽器を演奏されている方はご注意ください

楽器を演奏される方の中で、種類によっては、矯正装置に干渉してしまうこともございます。ご注意ください。